
自家消費型太陽光発電では認められない!?
逆潮流の注意すべき
ポイントとは?
皆さんは「逆潮流」という言葉を耳にしたことはありますか?
普段、電力会社から電気を購入するにあたっては、全く意識することのない逆潮流ですが、自家消費型太陽光発電において、逆潮流は特に意識すべき重要なポイントです。
この記事では、逆潮流について、また逆潮流で注意すべきポイントや対策方法についてご説明させていただきます。
逆潮流とは?
そもそも火力、原子力、水力、太陽光等再エネなどの発電設備で「生産」された電気は、電力会社が所有する発電設備から電力系統(電線)を通じて流れ(流通)、需要家によって購入、消費されます。
この流れを「潮流(順潮流)」といいます。
簡単にまとめると、電気が系統から需要家側へ流れることを潮流というのです。反対に、需要家側から系統側へ電気が逆流するのが、「逆」潮流なのです。

順潮流と逆潮流
逆潮流で注意すべきポイント
逆潮流を行う場合において、注意しなければならないポイントがあります。
それは、系統において周波数を一定にする、つまり、電力の「品質」を確保するということです。特に、太陽光発電など、自然に左右されやすい再生可能エネルギーの電気は、過電圧または不足電圧になることがあり、これが原因で周波数が乱れてしまうことがあります。そのため、電力品質を整えるための設備も合わせて設置することが必要です。
逆潮流の発生を防止する方法
これまで逆潮流についてご説明しましたが、実は自家消費型太陽光発電では、ほとんどの場合で逆潮流が認められていません。
万が一、逆潮流が発生した場合には、強制的に発電がストップし、発電することができなくなります。
自家消費型太陽光発電で、このような事態を防ぐための方法として
- ①設置パネルを少なくする。
- ②発電出力の制御装置を設置する。
という2つの方法があります。
①設置パネルを少なくする
発電量を極端に少なくすることで、発電量が電力使用量を常に下回ることとなります。この場合、電気料金削減効果は小さくなるというデメリットがあります。
②発電出力の制御装置を設置する
「制御装置」は、発電量過多で逆潮流を起こす前に、太陽光発電設備の出力を制御するというものです。
例えば、供給されている電力量をリアルタイムで制御する負荷追従制御機能があります。実際の電力消費傾向を基準にして制御するため、使用電力量の最大値に近い発電量を保ち続けることができます。
この方法であれば、太陽光パネルを可能な限り多く設置し、電気料金削減効果を最大化しつつも、使用電力量の増減に合わせて、自動的に太陽光での発電量を制御・抑制し、逆潮流の発生を未然に防ぐことができます。
これらの方法を利用することによって、逆潮流を起こさず、発電した電力を全て、自社で消費しきることが可能になります。
まとめ
自家消費型太陽光発電を所有するにあたって、逆潮流を起こすことはできません。
万が一、逆潮流を起こしてしまった場合には、発電がストップしてしまうため、得られる経済メリットが少なくなってしまいます。
自家消費型太陽光発電を設置される際には、逆潮流対策も併せてご検討ください。
当社、株式会社ダックスは自家消費型太陽光だけに限らず、太陽光に関すること全てお任せいただける体制を整えております。逆潮流対策など、太陽光に関すること、お気軽にご相談くださいませ。
担当:藤川(092-737-1131)
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