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コラム

太陽光発電

今話題の系統用蓄電池で事業収益を最大化!気になる仕組みを解説

今話題の系統用蓄電池投資で収益を最大化!注目の仕組みを解説

今話題の系統用蓄電池で事業収益を最大化!

「太陽光発電はもう稼げない」ーそんな声が増える中、いま投資家から熱い視線を集めているのが系統用蓄電池です。

近年、この名前を耳にする機会が増えてきた方も多いのではないでしょうか。
従来の太陽光発電は、年々下がる売電価格と高騰する電気料金の影響から、今では自家消費のほうがお得になり、投資としての魅力は以前ほどではなくなってきました。

しかし、系統用蓄電池はそんな状況を一変させる可能性を秘めています。
効率的な電力の売買や収益の安定化を実現し、再エネ投資に新たなチャンスをもたらす存在です。

本記事では、系統用蓄電池の仕組みや投資メリットなど、これから参入を考えている方に向けて分かりやすく解説していきます。

系統用蓄電池とは?

系統用蓄電池とは、電力系統(送電網)と直接つながって運用される大型蓄電池のことです。
発電所や電力市場とやり取りを行い、電力の需給バランスを整える役割を持ちます。

これまでの太陽光発電における蓄電池とは、昼間に発電した余剰電力を蓄電池に貯めておいて夜に使う「自家消費」が目的ですが、系統用蓄電池は違います。
電力価格が安い時間帯に電気を買って蓄え、価格が高騰した時間帯に売る「電力の売買」で収益を狙います。

つまり、株式でいう「安く買って高く売る」を電力市場で行うイメージです。

自然の力を利用する発電システムは、例えば太陽光では夜間は発電ができなかったり、あまった電気を貯めておけない、需給バランスをとるために発電量を抑制するなど、効率的に活用する仕組みがまだまだ整っているとはいえません。
系統用蓄電池と連携することで、あまった電気を貯めておき、必要な時に放電することが可能となります。

系統用蓄電池は無駄や非効率を排除し、最大限に再生エネルギーを活用するための仕組みでもあるのです。

なぜ今がチャンスなのか?市場背景と将来性

日本政府は、2030年までに再生可能エネルギーの比率を36~38%に引き上げる目標を掲げています。
しかし、太陽光や風力発電は天候によって発電量が大きく変動するため、電力供給が不安定になる可能性があります。
再エネ比率を高めるには、安定供給を支える仕組みが不可欠であり、その鍵となるのが蓄電池です。

また現在は自然災害への備えであったり、世界情勢が目まぐるしく変化する昨今だからこそ、国内での自給率を高める「エネルギー安全保障」が大変重要です。

このため、環境省や経済産業省は大型蓄電池の導入支援を強化しており、補助金額は数百万円から数億円に及ぶ場合もあります。
政府は、補助金や規制緩和、技術開発支援などを通じて、系統用蓄電池の導入を積極的に推進しています。

系統用蓄電池のビジネスモデル

1. 卸電力市場での売買(アービトラージ)


まず始めに卸電力市場(JEPX)での価格差を活用する「アービトラージ」を紹介します。
これは、電力が安い時間帯に市場から購入して蓄電池に充電し、需要が高まり供給が不足して価格が上昇したタイミングで放電・売電して利益を得る仕組みです。
収益は、売買する電力量と市場価格の差によって決まります。

地域によって差がありますが、一般的には深夜の時間帯が最も電気料金が安く、夏季の昼間や冬季の夕方から夜にかけての時間帯が最も高くなります。

アービトラージは、系統用蓄電池の活用方法の中でも比較的手続きが少なく、参入しやすい点が特徴です。

2. 需給調整市場


電気が足りなくなったり、急に余ったりしたときに、そのバランスをとる「調整力」を売り買いする場があります。これを「需給調整市場」と呼びます。

日本で主力となっている太陽光や風力発電は、天気の影響で発電量が大きく変わるため、電気の供給が安定しにくいという課題があります。
需給調整市場は、この変動を調整して電気の安定供給を助け、再エネの普及にも役立っています。

そして系統用蓄電池も、この市場に参加できます。

市場から「今、電気を送ってほしい」という要請に対し、蓄えておいた電気を放電することで報酬を得られます。

さらに、需給調整市場は1日を通して取引があるため、IoTによる自動遠隔制御を使えば、蓄電池を効率的に稼働させて収益を高めることができます。

3. 容量市場


容量市場は、簡単に言うと「先々、電気が足りないということがないように、あらかじめ供給の準備を取引する市場」です。

容量市場で取引するのは「電力量」ではなく「供給力」です。これは「必要なときに電気を送る能力」のことで、系統用蓄電池も参加でき、蓄電池の出力を「発電能力の価値」として売ることで収益を得られます。

参加すると、年間最大12回、1回あたり3時間の電力供給要請があり、合計で最大36時間の稼働が必要です。
普段は卸電力市場や需給調整市場で、要請があれば容量市場にも参加することで、効率良く運用できます。

系統用蓄電池事業を円滑に始めるためには

系統用蓄電池事業は、電力の売買や需給調整、市場への参加によって収益を得られるビジネスですが、始める前には以下の点をきちんと把握しておく必要があります。

まず、卸電力市場や需給調整市場、容量市場など複数の市場の仕組みを理解し、それぞれの収益性や参加条件を把握する必要があります。

また、電力価格や需要を予測し、適切なタイミングで充放電を行う運用スキルも欠かせません。

さらに、蓄電池本体や接続設備には高額な初期投資が必要で、補助金や税制優遇を活用しても、計画的な資金管理が求められます。

加えて、蓄電池の寿命やメンテナンス費用、将来の制度変更リスクも考慮することが重要です。

これらを踏まえ、信頼できる運用パートナーや専門事業者と連携することで、リスクを抑えながら安定的な事業運営が可能になります。

以下に事業を始める前に把握、計画しておきたい事項をリスト化しましたので、参考にされてみてください。

系統用蓄電池事業・事前チェックリスト

1.市場理解
  • ・卸電力市場(JEPX)について
  • ・需給調整市場について
  • ・容量市場について
2.運用スキル
  • ・電力価格や需要を予測する知識
  • ・充放電のタイミングを最適化する技術(IoT制御など)
3.資金計画
  • ・蓄電池・接続設備の初期費用
  • ・補助金や税制優遇の活用方法
  • ・運転資金・返済計画の明確化
4.リスク管理
  • ・蓄電池の寿命や性能劣化への対応
  • ・メンテナンス・交換費用の見積もり
  • ・制度変更や市場価格変動の影響
5.パートナー選び
  • ・信頼できる運用事業者や技術サポート体制の確保

施工実績紹介


418.56kW自家消費型太陽光発電

福岡県八女郡
株式会社オーレックホールディングス様


166.77kW自家消費型太陽光発電

岡山県岡山市
西久大運輸倉庫株式会社(岡山西支店)様


174.40kW自家消費型太陽光発電

福岡県福岡市
株式会社 見上ロジス様

他にも、西部ガスホールディングス株式会社様、伊藤忠エネクス株式会社様、株式会社タクス様など、多数案件をとり扱っています。

まとめ

系統用蓄電池は、太陽光発電の新しい投資の形として今まさに市場が拡大している分野です。
国の補助金や電力市場の変動幅拡大といった追い風が吹いている今のタイミングは、これから新規参入を検討している事業主様にも大きくチャンスが広がっています。

系統用蓄電池は専門的な知識を要する分野でもありますので、まずは信頼できる事業者に相談し、初期費用・回収期間・運用方法を具体的に試算してみましょう。

動き出すなら、この成長期の今がチャンスです。

系統用蓄電池に関してお悩みの際は、お気軽にご相談ください。

当社では長年に渡る再生可能エネルギー事業によって得た実績とノウハウで、お客様の現在の状況とご希望をヒアリングし、お客様にとって最適なプランを検討、ご提案させていただきます。

これから系統用蓄電池の導入をご検討される際には、是非、株式会社ダックスまでお気軽にご相談ください。

系統用蓄電池に
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※お電話でのご相談は平日9時~17時となります。

担当:藤川(092-737-1131
fujikawa@dax-jp.com

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