1. HOME
  2. ブログ
  3. 太陽光発電
  4. 売電収入をアップさせる「リパワリング」とは?

PALEST SOLAR Column

コラム

太陽光発電

売電収入をアップさせる「リパワリング」とは?

売電収入をアップさせる「リパワリング」とは?

太陽光発電所の「リパワリング」

FIT(固定価格買取制度)が始まってから10年以上が経ちました。
この間に売電価格は下がり、物価高騰によるコストの上昇、また太陽光発電システムそのものの老朽化によって発電効率が下がることで、収益が以前よりも減ってきたと感じる事業主様も多いのではないでしょうか。

そうしたお悩みをお持ちの事業主様におすすめしたいのが、太陽光発電所の「リパワリング」です。
太陽光発電所を最適化することで、発電量の向上が見込めます。

本記事では、「リパワリング」とは何か、その基本的な考え方から具体的な手法まで、わかりやすくご紹介していきます。

リパワリングとは?

リパワリングとは、長年使用して劣化した太陽光発電設備を最新のモデルへ交換し、発電量を改善・強化することを指します。
設備を入れ替えることで、発電効率を高められるだけでなく、保守管理にかかるコストの削減にもつながります。

リパワリングの効果

リパワリングを実施することで、次のような効果が期待できます。

発電量の改善


劣化した機器を最新モデルに交換することで、導入当初に近い、あるいはそれ以上の発電量を確保できます。

収益の最大化


発電効率を維持・向上させることで、FIT期間が終了するまでの間、収益をできる限り向上することができます。

維持費の削減


新しい設備は故障や不具合が少ないため、メンテナンス費用を抑えられます。

つまり、リパワリングは「FIT期間内の収益を最大化し、発電所を長く健全に運用するための有効な手段」なのです。

なぜ、今リパワリング?

日本で太陽光発電が急速に普及した大きな要因は、2012年7月に始まった「固定価格買取制度(FIT)」が大きく影響しています。
しかし、制度開始から10年以上が経過した現在では、設備の経年劣化によって発電効率が落ち、収益も年々減少する傾向にあります。

さらに、近年は「代理制御」「廃棄費用積立制度」といった新たな仕組みも始まり、これらが収益低下に拍車をかける可能性も指摘されています。

代理制御


電力の需給バランスを保つために、発電事業者が指示を受けて一時的に発電を抑制する仕組みです。発電したくても抑制されるため、その分売電収入が減少します。

廃棄費用積立制度


太陽光パネルの廃棄やリサイクルに必要な費用を、あらかじめ積み立てておく制度です。発電事業者は定期的に積立金を拠出する必要があり、実質的なコスト増につながります。

以前は発電量を増やす方法として、パネルを増設する方法もありましたが、稼働済みの太陽光発電にパワコンの定格出力を変えずにパネルを積み増す、事後的な「増設による過積載」が問題視され、2017年に経済産業省・資源エネルギー庁の改正FIT法によって規制されています。

初期導入費用をかけて設置した太陽光発電所。ほとんどの方が売電収益を見込み、FITが終了するまでに、どれだけ収益を生むことができるかということを計画し、設置されていると思います。
それを担保するためには、設備の定期的なメンテナンスや、新しい部品への交換が不可欠となっており、たとえ設備がまだ保証期間内だから大丈夫と思っていても、さらにアップデートされた新しい設備への取り換えによって、より多くの発電が見込めることも多くあるのです。

そういった理由から、FIT法を順守しつつ発電量を増やし、収益の最大化を可能にするリパワリングが近年重要視されています。

リパワリングの方法

オプティマイザの設置


「オプティマイザ」とは、影による発電ロスを最小化させることを可能とするものです。
具体的には「オプティマイザ」の設置により、パネルを最適な電流・電圧で動作させることが可能となり、ストリング内の他のパネルに影響を与えることを回避することができるという仕組みです。
各パネルレベルでのモニタリング機能が付随する「オプティマイザ」を設置することで、パワコンレベルよりも格段に精度の高い遠隔監視ができ、保守点検(メンテナンス)の効率化も実現できるのが特徴です。

実際に「オプティマイザ」の設置により発電量を数%以上アップできたという事例も少なくありません。ロスしていた収入も回収できることで、収益の回復を見込めます。

パワコンの交換


前述したように、FIT開始から10年以上が経過し、FITの終了まで残り半分を切りました。現在太陽光発電の機材にも経年劣化による発電量の低下が気になる時期に差し掛かってきています。
導入時に設置したパワコンをギリギリまで使用するのではなく、早い段階でリパワリングすることで、FIT期間終了まで、売電ロスがなく太陽光発電所を運用することが可能です。

それだけではありません。パワコンの最新の製品は、技術の進展によって発電効率が数%高まっているため、入れ替えただけで発電量を増やせることが可能です。
また、パワコンの部品交換は意外と費用がかさみ、交換部品の調達に苦労することがあるため、新型のパワコンに総入れ替えする方がむしろ経済的な場合もあります。

さらに、パネル同様、パワコンも価格低下が進んでいるため、積み立ててきたメンテナンス費用の範囲内で、新型に入替えが可能なケースも多くあります。
早期に取り組むことで、発電量が向上し、より高いシステム収益を得ることが可能となります。

まとめ

太陽光発電所のリパワリングによって、売電ロスを最小限に抑え、利益の最大化を図ることができます。
FITが始まってから10年以上が経過し、発電所の機材見直しの時期としても1つの節目と言えるでしょう。

最近発電効率が悪くなったと感じる際は、長期的に太陽光発電所の売電収入を高めるために、リパワリングの検討をされてみてはいかがでしょうか?

以下のような発電所をお持ちの事業主様は、早めにリパワリングの検討をされることをお勧めします。

太陽光発電に関してお悩みの際は、お気軽にご相談ください。

キュービクル工事

当社では第一種電気工事士、一級電気工事施工管理技士、第三種電気主任技術者が常駐していますので、キュービクルの施工案件も含めて、現地調査→施工→管理→保守・メンテナンスまでを一貫しておこないます。

また、自社ブランドの新築戸建て住宅(戸建て住宅の実績はこちら)や、新築マンション(マンションの実績はこちら)のハウスメーカーでもありますので、屋根の構造や建築実績に関してもご安心頂けます。

当社では長年に渡る太陽光発電事業によって得た実績とノウハウで、お客様の現在の状況とご希望をヒアリングし、お客様にとって最適なプランを検討、ご提案させていただきます。

これから太陽光発電設備の導入、または補修やメンテナンス工事をご検討される際には、是非、株式会社ダックスまでお気軽にご相談ください。



施工実績紹介

太陽光発電リパワリング工事

八幡地区コミュニティセンター様(福岡県)

パワーコンディショナ取替工事

高来地区コミュニティセンター様(鹿児島県)

パワーコンディショナ取替工事

福岡県発電所



太陽光発電に
関するご相談はこちら

※お電話でのご相談は平日10時~17時となります。
担当:藤川(092-737-1131fujikawa@dax-jp.com

関連記事

オンライン商談のご予約賜ります

オンライン会議サービス「Zoom」を使用して、弊社営業担当よりお客様に最適な製品のご提案、お困りごと等お伺い致します。